【派遣看護師と応援ナースの違い7選】働き方やライフスタイルで選ぼう!

今の病院を辞めて、応援ナースか派遣看護師をしたいのだけど、どっちがいいのかなぁ

看護師

ルーコ

派遣看護師と応援ナースは同じようで、全く違うわよ。自分の働き方を考えて、どうするか選んだ方がいいわよ

今回の記事から分かること

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  • 派遣看護師と応援ナースの違い
  • 働き方からどちらがオススメなのか
  • 採用条件について
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そもそも派遣看護師、応援ナースとは

正社員やパート・アルバイトをしている看護師の方も「派遣看護師」「応援ナース」という言葉を聞いたことがあると思います。

そもそも派遣看護師や応援ナースとは何なのかを説明していきます。

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派遣看護師

派遣看護師とは派遣会社から派遣され、あらゆる場所で看護師として働く看護師のことです。

病院やクリニック、デイサービスなど人手が足りないところへ派遣され、派遣先で働く看護師です。

応援ナース

応援ナースとは一時的に人手不足となっている病院や施設などと、直接契約を結んで働きます。

派遣看護師と応援ナースの違い①雇用先が違う

派遣看護師の雇用先は派遣会社

派遣看護師は派遣会社と雇用契約を結び、人手不足になっている場所で一時的に働きます。

派遣看護師の場合は、派遣会社と雇用を結ぶため給与・有給などのやり取りは全て派遣会社と行います。

ただし、休日は派遣されている勤務先と直接やりとりをする場合が多いです。

応援ナースの雇用先は就職先

応援ナースの場合は医療機関と一定期間、雇用を結んで常勤看護師として働きます。

応援ナースは勤務先の病院や、施設と雇用契約を結ぶため、給与・有給・休日などのやり取りは勤務先と行います。

派遣看護師と応援ナースの違い②採用条件

派遣看護師も応援ナースも応募し、面接や採用となるまでの過程は同じです。

ただし、採用条件が違ってくるので、そのお話をしていきます。

まず、結論から話しますと…

派遣看護師の方が採用される可能性は高いです。

派遣看護師の採用条件

派遣看護師は臨床経験1年からでも、できる仕事があります。

派遣看護師の応募をしている派遣先の中には医療行為が少ない施設やデイサービス、訪問入浴の求人があります。

医療行為の少ない派遣先を選択すれば、臨床経験が少なくても応募できる可能性が高いです。

しかし、病院の求人は基本的に臨床経験3年以上必要になることが多いです。

応援ナースの採用条件

応援ナースは派遣看護師とは違い、臨床経験3年以上必要になります。

応援ナースは人手不足な医療機関や施設などと、直接契約を結びます。

契約期間はたいてい6ヶ月の契約からスタートとなることが多く、即戦力が強いられます。

即戦力が強いられるため、臨床経験3年以上ないと採用は難しいです。

派遣看護師と応援ナースの違い③給与

派遣看護師と応援ナースは給与面でも違いがあります。

給与が高いのは手当が付く、応援ナースです。

派遣看護師の給与

  • 時給制
  • 手当や賞与はなし

派遣看護師の給与は時給制となっています。

時給、シフトの勤務日数によって1ヶ月の給与が決まります。

また、派遣看護師は基本的に残業がなく、定時で帰ることになるので残業代も少なくなります。

応援ナースの給与例

  • 月給制
  • 手当あり
  • 賞与なし

応援ナースは勤務先で一時的に正社員として働くため、正社員と同様の手当・月給をもらうことができます。

派遣看護師も応援ナースも人手不足のため、忙しい場所で勤務することになります。

応援ナースは一時的と言えど、正社員と同様の扱いになるため、想像以上に残業が発生する場合があります。

ただし、残業した分はしっかりと手当をもらえるので、その分の給与が高くなる傾向にあります。

ただ、応援ナースも派遣看護師と同様に勤務する期間が決まっており、応援ナースは6ヶ月となります。

短期間のため、賞与はもらえないとことがほとんどです。

派遣看護師と応援ナースの違い④福利厚生

派遣看護師

派遣看護師は派遣会社の社会保険に加入します。

有給は半年以上、同じ派遣会社の紹介で勤務した場合に10日間の有給をもらうことができます。

ルーコ

ルーコは派遣看護師歴2年目になります。

派遣看護師の有給について詳しく紹介している記事があるので、気になる方はしたの記事も一緒に見てください!

派遣看護師が有給をもらえる条件 | 得する有休消化の方法とは

応援ナース

応援ナースは正社員と同様の扱いとなります。

そのため、社会保険も勤務先のところに加入します。

派遣看護師と応援ナースの違い:夜勤

派遣看護師

派遣看護師は夜勤をするかしないかは派遣先の契約によって変わります。

日勤のみで働きたい場合には日勤のみの契約ができる派遣先を探せば良いです。

応援ナース

応援ナースは正社員と同じ扱いとなるため、働き方も正社員同様になります。

そのため、応援ナースは正社員と同様に夜勤シフトが組まれますので、最低でも月に4回は夜勤に入ることになります。

絶対に夜勤をしたくない方は応援ナースより、派遣看護師の方が働きやすいと思います。

給与のためにしっかり働きたい方は夜勤手当もつく、応援ナースは向いているでしょう。

派遣看護師と応援ナースの違い⑥転職のしやすさ

派遣看護師は長期で契約する場合もまずは3ヶ月の契約になります。

応援ナースの契約は6ヶ月です。

このことを考えると

転職は派遣看護師の方がしやすいです

派遣看護師

派遣看護師は単発・短期・長期・紹介予定派遣という4つの種類の働き方があります。

  • 単発:1日のみ勤務
  • 短期:2〜3ヶ月以内の勤務
  • 長期:3ヶ月〜3年以内の勤務(3ヶ月毎の更新を繰り返す)
  • 紹介予定:1日〜6ヶ月以内の派遣期間を経て、正社員として雇用される

派遣看護師は長期契約で勤務したとしても、3ヶ月毎の契約更新になります。

万が一、新しい派遣先での勤務が厳しいと感じたら、3ヶ月で契約を終了することができます。

その点では別の派遣先を希望することも簡単ですし、転職も簡単にできます。

応援ナース

応援ナースは6ヶ月間の直接契約になります。

また、正社員と同様の扱いになるため、勤務当初から業務がキツく感じてしまうことも少なくありません。

どれだけ勤務先の仕事が過酷でも、契約をした6ヶ月の間は止めることができません。

派遣看護師と応援ナースの違い⑦ライフスタイル

プライベートを大切にしたい方は派遣看護師がオススメ!

派遣看護師と応援ナースはライフスタイルにも違いが出てきます。

まずは自分が大切にしているライフスタイルを考えてみましょう。

プライベートを優先し、無理なく働きたい看護師の方は派遣看護師

それよりも給与を優先してしっかりと働きたい方は応援ナースの方が向いています。

派遣看護師

派遣看護師は派遣先にもよりますが、自由に自分でシフトを組むこともできます。

派遣先の応募条件に「シフト制(曜日固定不可)」「シフト制(平日の曜日固定可能)」など、シフトに関する条件が必ず記載されています。

ルーコは基本的に土曜日と日曜日は休みたいので「シフト制(平日の曜日固定可能)」という派遣先を探すようにしています。

 

ルーコが現在勤務している派遣先は毎月のシフト希望を10日締め切りにしています。

そのため、毎月10日までにシフト希望を出します。

シフト希望表には毎週土曜日と日曜日は休み希望と記載して提出しています。

派遣先の方にもそれで文句を言われたこともありませんし、土日曜日勤務に入ってと言われたこともありません。

派遣看護師の1番のメリットはプライベートの時間が増えることです。

応援ナース

応援ナースは正社員と同様に働くため、シフトの休み希望も勤務先の決まりに従わないといけません

例えば、勤務先が「休み希望はひと月に3日間までしか出せない」と決めていたら、それに従います。

また、応援ナースは病棟の求人が多く、おのずと土曜日や日曜日の休み希望を取ることは難しくなります。

派遣看護師がオススメな人

  • プライベートを優先して働きたい人
  • 飽きやすく、いろんな職場を経験したい人
  • 看護師の資格を使いつつ、柔軟に働きたい人
  • 子育てを優先したい人
  • 介護を優先したい人

正社員の方は委員会や係、自分が受け持つ患者さんのサマリーなど看護業務以外にも仕事があり、残業が多くて忙しいと思います。

毎日業務が忙しく、休日なんてゆっくり休めないという方もいらっしゃると思います。

自分の時間や家族との時間、パートナーとの時間を取りたい方は少しの間でも派遣看護師をしてみるとリフレッシュできると思います。

派遣看護師は自分で好きなようにシフトが組めるので、パートナーと休みを合わせられたり、自分の時間を取りやすくなります。

応援ナースがオススメな人

  • 離島に行って看護師をしてみたい方
  • 夜勤をやっても良い方
  • 給与や手当が欲しい方

離島に行ってゆっくり過ごしつつ、看護師を続けたい方には特にオススメです。

他にはずっと同じ病院は嫌だけど、正社員のようにしっかり働きたい方にもオススメです。

派遣看護師・応援ナースから正社員へ

派遣看護師も応援ナースも3年以上の契約はできません。

派遣看護師

派遣看護師は3年間同じ派遣先で勤務しようと思ったら、3ヶ月更新を繰り返すと勤務が続けられます。

派遣看護師を続けている間に、看護部長や師長、スタッフの方から「正社員にならないか」というお誘いの言葉をかけられることもあるので、自分が少しでもその派遣先で勤務したいと思った場合は正社員になることも良いと思います。

採用試験等受けなければいけないこともあるかもしれませんが、派遣看護師としてすでに現場で働いている人材を落とすようなことはほとんどないでしょう。

応援ナース

応援ナースの場合には6ヶ月の雇用契約が終了する1ヶ月間に契約を更新するか聞かれます。

応援ナースも派遣看護師と同様に「正社員にならないか」とのお誘いをもらえることがあります。

まとめ:派遣看護師か応援ナースで迷ったらライフスタイルで選ぼう

派遣看護師はシフトを自分で組めたり、日勤のみ、夜勤のみなど自分で自由に働き方を選ぶことができます。

派遣看護師はプライベートを重視したい方にとって、とっても働きやすいと思います。

応援ナースは正社員同様の扱いとなるため、シフトの組み方や休日の取り方も全て正社員と同じになります。

そのため、応援ナースは残業手当なども付きますので、月給が高くなります。

応援ナースは給与をしっかりともらいたい方にオススメの働き方になります。